ラーゼフォン/ラーゼフォン ~多元変奏曲~

出渕 裕さんの第一回監督作品ですね。それまで出渕さんてメカデザイナーと言う印象の方が強く、監督をやるという印象は、無かったなぁ~・・・・・・

レビューを書くに当たって再度見直していますが。面白い! マイナー扱いはもったいない作品です。

全25話+映画版(TVシリーズ再編集ストーリー)

DVD/BD版 修正箇所多数あり

さて、初期のころ良くエヴァと比べられパクリだ!と揶揄されて2chとかでもバッシングが起きました。まあ複線の出し方や謎の多さや難解さ神話ベースからそういった印象を受けたのでしょう。まだ放映当時、エヴァリスペクト作品が多かったのも起因しますが・・・第6楽章(ラーゼフォンでは話=楽章になってる)の敵の攻撃方法がエヴァの第16話に似ていたことが起因しているのでしょうかね。当時から私は、意味の無い議論であり、物語を良く見ないで表面的な現象だけで言っているよなーと思いました。後々業界の人と話す機会がったので、この話持ち出してみたら庵野監督と出渕監督は、仲が良く、こんな話作ったら面白いよね的な議論をよくしていたそうで、制作年代は違うけれどお互いにリスペクトしあっていたということではないでしょうか。その後の作品「宇宙戦艦ヤマト2199」では、仲良しっぷりが出ていましたしねぇ~。

本編ですが、当時としてはハイクオリティーな作画、独自の世界観を持った音楽。映像表現も少し他の作品とは違い。輪郭がぼやけたような表現(映像がぼけてるわけでは、無いですよ)フランス映画を見てるようなもやもやした感覚。当時としては斬新だったなぁ~

TV版の脚本や作画は1話単位では、物凄くクオリティーが高く面白いのですが、全体を見るとちょっと脚本のチグハグさが目立ちます。しかしながら一応芯はキッチリぶれずにいるので最後までに複線を回収して、きれいに終わらせています。基本部分は出渕監督が長い間あっためていた企画であった為と思われます。まあ第1回監督作品なので脚本家と話の整合性を取りきれなかったんでしょうかね~

本編音楽とEDは橋本一子さんが担当しておりOPのみ菅野よう子さんが担当しています。OPを菅野さんがやっていることで、本編も菅野さんがやっていると思っている方も、多いようですが違います。ラーゼフォンの不思議な世界観の50%を支えているといって過言ではないと思います。EDでは、妖艶な美声も披露しています。また本編声優もやっており(端役ではなく重要な役)、その妖艶な美声は、神名麻弥という役(主人公の母親)にピッタリでした。サントラお勧めで、ジャズをベースにした独特の世界観を持った音楽です。是非視聴してもらいたいサントラです。

映画版では、京田知己さんが監督を務めTV版を分解、追加、削除、再構成をして、脚本家の違いにより生じた矛盾や違和感を排除し、物語を分かりやすくするために、登場人物の削除や再構成をはかり。ラーゼフォンの持っていた本来の面白さを出すことに成功した作品だと思います。なお作画はTV版の再編集なのですが、物語の前後の部分は完全新作、そのほかの部分もほとんどに手が入っており完全新作に近いものとなっています。

映画版単独でも面白いのですが、TV版見てから映画版見るとなるほど!それがやりたかったのか!となるのです。

TV版と映画版あわせて見て欲しい作品です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です